外国人へのパターン教育
- m-nitta
- 2024年2月5日
- 読了時間: 2分
二週間程前、エチオピアの方達二人を対象にショーツパターン設計教育を実施致しました。
対象者は現地職業訓練所の所長と少し若い部下の男性二人でした。
国連工業開発機構という依頼先で簡単に説明するとエチオピアにおける職業訓練実施を
支援し、産業従事者を育成し雇用の拡充もはかるというような目的の様です。
昨年、従来の仕事先より打診があり、面白そうなのでお引受け致しました。
教育は2日間でインナーウエア全般の基礎知識や人体の特徴等に加えショーツパターンを実際に作図するという講義と実技で構成されたカリキュラムでした。
事前に幾つかテキストを作成し当日に臨みました。
その場には女性の通訳の方もおられ、当初は専門用語を必死に訳しておられましたが
だんだん慣れて比較的スムーズに進行する事が出来ました。
教えていて一番困った事は、日本人であれば平均的な体型に基づきサイズ展開やパターン
寸法、バランスを設定していけるのですが、聞けばエチオピアでは幾つもの人種、部族?
が暮らしていて基本的な体型の捉え方が全然違い、まず基本サイズをどういう方法で設定
していけば良いのかというベースのベースの様な内容からの出発でした。
それでも何とか最善ではないが現実的にベターな方法を考え、それを帰国後実践して
彼らなりの基本サイズ設定を行う事を決める事ができました。
日本人であれば平均的な体型・寸法に基づき簡単に説明できる内容が、意外に時間が
かかってしまう事実に驚き難しいなあと感じた次第です。
とはいえ、終わってみれば国により様々な事情があり、特有の課題がある事を知り
自分自身も新鮮で面白い体験となりました。

職業訓練所の所長、まじめに二日間
の教育を受けて頂きました。
繊維エンジニアリング過程を学んだ経歴
現地ではエリート?
名前は白板に書いて頂きましたが
最後までキチンと発音できませんでした
深謝・・・
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